カサンドラ、私の場合

元夫は人の気持ちが分からない人でした。

私が体調不良で泣いている姿を指差して笑ったこともありました。


一番辛かったのは、日々のハラスメント。
いじめっ子のいじめに近いです。


私が太っているとか
ブスだとか
暑苦しいとか
圧迫感を感じるとか

そんな言葉を日々浴びせられます。

その時、元夫は本当に喜々としていました。


そんな毎日が悲しくて女性の牧師に相談したことがありました。

「男の子が好きな子をいじめるのと同じじゃないですか〜、よかったですね〜。」と言われて愕然としました。

実は後にこの女性牧師も発達障害と知りました。

私は人を見る目が無いのですね・・・。



私は日々蔑まれて、だんだんとひねくれていきました。

人の好意を疑ったり

何気ない言葉に、強くひっかかったり

今、自分で振り返っても自分が情けないと思います。


今は元夫と離れ

その時の自分が良くない状態だということが分かりますが、渦中にいる時は気付くことも出来ませんでした。


日々少しずつでも圧迫されていくと

人の心はゆがんで壊れていくということが分かりました。


今、人の優しさや親切に心から感謝出来る様になりました。


それだけでも離婚出来て、本当によかった。

私は私を取り戻しました。

ハッキリとそれを感じられるまでに離婚後3年はかかりました。


もし同じ様な状態にいて苦しんでいるカサンドラの方がいたら


離れれば、必ず自分を取り戻せる、自分自身の心は死んでいないから安心して!とお伝えしたいです。

発達障害の人との適切な距離

実父、元夫、次男がアスペルガー症候群と言われています。


三人に共通しているのは

意外と第三者からの評判は良いこと。


家では内弁慶で乱暴な三人ですが

職場や学校では「天然でユニーク」くらいに思われています。

それは三人にとっては、生きる場所を得る大切なことです。


しかし一旦親しい関係になった親切な人を深く傷付けて迷惑をかけてしまうことは多くありました。


父の場合、父を信頼してお金を貸してくれた人に「返したくなる様に俺を説得してみろ。」と言い出し、結局一銭も返さずに踏み倒す形になりました。

(相手から縁を切られ、連絡の取れない状態です。)


自己破産しそうな父を助けてあげたいと思ってくれたその男性には申し訳ないと本当に思います。


逆に適度な距離を取っている人とは、まだ連絡が取れます。


親しくなり過ぎないこと。

しつこく頼み事をされても、本人の為を思って断ること。(逆ギレされても)


それがアスペルガー症候群の人と良い関係をまあまあ保つ方法なのかな、と思っています。

家庭内暴力の連鎖

私は夫から日々パワーハラスメントを受け、時には暴力も振るわれて離婚を決断しました。
子供達を守りたい気持ちがありました。

しかし離婚後は知的障害のある次男から暴力を振るわれることになりました。

学校は「どうして」そうなった、と原因究明ばかりして、これから「どうする」という話は一切ありませんでした。

児童相談所は「母親からの暴力なら保護出来ますが、母親が暴力を振るわれているのは保護対象ではありません。」とハッキリ言ってきました。

児童精神科は「警察に相談して下さい。」と言い
警察は「児童相談所に行って下さい。」と言う。

たらい回しに遭ううちに私は体中がアザだらけになりました。

やがて暴力がエスカレートして、110番通報して武装した警察官に取り押さえてもらうことになりました。


夫は「自分なら育てられる。母親が悪いから子供が暴れる。」と言い放ちました。


しかし実際は親子喧嘩で110番通報。


これから先も長い長い子育てが続きそうです。

警察介入の詳細

警察官から連絡が入り「息子さんから110番通報が入りました。お父さんから殴られ首を締められたので助けて欲しいとのことでした。今は二人共落ち着いています。」との説明でした。

更に「親子喧嘩の原因は、息子さんが体調不良で病院に連れて行って欲しいと頼んだがお父さんが忙しさを理由に断り、言い合いになって激昂したお父さんに暴力を振るわれたと言っています。」とのことでした。

発達障害を持ち個別支援学級に通学している中学3年生の次男が警察に助けを求めたのでした。

元夫もアスペルガー症候群で自己中心的な性格です。
結婚していた時に私も馬乗りになって首を締められたことがありました。
元夫は「怒らせたお前が悪い。」と言って、謝ることもありませんでした。


ただ元夫の暴力の矛先は私だけで子供達には暴力を振るわないのではないかと想像していました。
残念ながら元夫の暴力性は子供達にも向いてしまいました。


この件は児童相談所に連携されました。

また中学校の校長先生には私から説明しました。


息子の体調不良は私も知っていたので私が通院させたかったのですが、健康保険証を持っている元夫がどうしても渡してくれませんでした。
かと言って、代わりに通院させることもありません。
3ヶ月前から歯医者に行きたいと言っているのに、それも実現出来ていません。


息子を守りたい。
元夫と関わることで私が疲弊することは目に見えていますが、対応していきます。

今でもたまに元夫が夢に出てくることがあります。


夢の中では、元夫ときちんと会話が成立しているのです。


言ったことに合った反応が返ってくる、ただ会話が成立しているだけの夢を見ます。


夢から覚めると、少し悲しい気持ちになりますね。

そんな日がたった一日でもあれば、離婚せずに済んだのではないかな?なんて思うこともあります。


私が離婚を決意したのは結婚13年目、39才の時でした。


人生の三分の一を夫との関係改善の為に費やしてきて


心理学を学んだり
自己啓発セミナーに出たり
カウンセリングに通ったり
とうとう宗教にまで入信したり

ありとあらゆる事をして

諦めるまでに時間がかかりました。



プロポーズの言葉も無く

「お前に生活能力が無いから結婚してやったんだ。」

と、高をくくってきた夫は

私から離婚を切り出され逆ギレ。


離婚調停に始まり、裁判を経て、離婚に至るまで2年もかかりましたけど


今は本当に離婚して良かったです。


毎日繰り返されたパワハラから開放されて
自分を取り戻しつつあります。


離婚だけが解決ではありませんが

私の場合はうつになり生活もままならなくなったこともあり

離婚出来て、今は生き返った気持ちです。

努力しただけ弱っていく

夫婦仲は努力で改善出来ると思っていた私。

夫がアスペルガー症候群とは思わず、いつか変わってくれる、愛してくれる、良い夫婦になれると思っていた時期もありました。


助けを求めて結婚カウンセラーの元を訪れ、アドバイスをもらうこともありました。


「どんな些細なことでもいいから、相手の良いところを一日一つ誉め合いましょう。」というもの。


早速、夫がリラックスしている時に「これから二人がうまくいく為にも、お互いの良いところを誉め合わない?」と持ちかけました。


すると「はァ?お前に誉めるところなんてねぇし。」と吐き捨てる様に言われました。

あまりの言葉に頭が真っ白になって、言葉も出ませんでした。



後の離婚裁判でもこの時の発言が争点になりましたが、夫は「喧嘩を売られたから買っただけ。」との言い分でした。


夫婦関係を良くしたいといった行動をどうして「喧嘩を売られた」と取ったのかは裁判が進んでも不明なままでした。


カサンドラ症候群の人はみなそうではないかと思うのですが、努力すればする程、比例して強く打ちのめされてしまうものです。


私は再三打ちのめされて重度のうつ病になり離婚裁判も充分には戦えませんでした。

それをいいことに夫は嘘を並べ立て、友人に虚偽の上申書を作らせるなどやりたい放題でした。


これはアスペルガー症候群の影響と元々の性格、両方の影響があったと思います。

アスペルガーの方でも良心のおありになる方はもちろんいます。


残念ながら夫は親から溺愛されて育っており、人生に「反省」という二文字が欠落していたのが事実でした。